ヘアサイクル限界説の問題

ヘアサイクル限界説の問題

ここからは僕なりの「ヘアサイクル限界説」に対する答えをお話し します。
まず「細胞分裂には限界がある」これは正しいと思います。「ヘイフリック限界」って言って、これはもう証明されてます。
じゃあ「ヘアサイクルに限界があるのか?」って言うと、これは違うと思います。

僕の考えでは、ヘアサイクルに限界数はありません。そもそも、 細胞分裂の回数に限界があるからといって、それがイコールヘア サイクルの回数にも限界があるということにはならないと思うんで す。というか、ならないです。

髪の毛というのは、毛根の奥で毛母細胞という細胞が細胞分裂を 繰り返すことによって、根元からせり上がるように成長していくもの です。細胞分裂っていうのは、1 個が 2 個になるとか、2 個が 4 個になるとか、4 個が 8 個になるとか、そういう増える形の細胞 分裂をすることは可能ですが、0 から 1 になることはできないんです。細胞「分裂」ですからね。

じゃあ、その最初の 1 個目はどこで作られるのかと、言うと「バルジ領域」と呼ばれる部分です。

毛根ににはバルジ領域っていう所があって、そのバルジ領域では毛包幹細胞という幹細胞が生まれます。幹細胞っていうのは「い ろんな細胞になれますよ」っていう元になる細胞なんですけど、そのうちのいくつかが毛母細胞になるんです。だから髪の毛って いうのはバルジ領域から新しい毛母細胞「まだ分裂回数 0 回です」っていうフレッシュな毛母細胞を、常に補給しながら成長しているわけです。

そして、髪の毛の成長っていうのは、毛乳頭細胞というところが司っ てるんですが、成長期の間はずっと「成長し続けなさい」という指示を出します。

ただ成長期が何年か続くと、突然「成長をストップしなさい 」という指示を出すようになります。これによって毛母細胞は突然細胞 分裂を止めて、そして死んでいきます。成長期の終わりです。

その髪の毛が抜けて、休止期に入るわけですが、休止期の間、 何もしてない訳じゃなくて、バルジ領域からまた新しく毛母細胞が 生まれて、それが細胞分裂を繰り返して、新しい毛となって生えてくるんです。

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