フィナステリドの副作用について！（プラセラボについて）

プラセボ効果の強力さ

「いやいや、気のせいで体に変化が起こるわけないじゃないか!」って思うかもしれませんけど、このプラセボ効果っていうのは、実は ものすごく体に対する影響が大きいんですよ。医療の業界でも注目されています。プラセボ効果について話をしたら、それだけでまた動画が一本できてしまぐうらい奥が深いんですけれども、皆さんにひとつだけ体験してもらいたいと思います。 簡単なことです。想像してもらうだけです。

レモンを想像してください。 みずみずしいレモンです。 これを包丁で輪切りにしていきます。 すると、切り口から果汁が溢れ出してきます。 輪切りにし終わりました。
そのうちの 1 枚を口の中に入れます。 思いっきり噛んでください。
どうですか?唾が出てきますよね。
「だからなんだよ?」って思うかもしれないんですけど、これよく考 えたらすごい事で、頭の中で想像しただけなんですよ。物質的に は何にも動いていない。もちろん何も口に入れていないにも関わらず、体に物質的な変化が起こってるんです。

あるいは「好きな人のことを考えると心臓がドキドキする」という事例もあります 。 これも頭の中、脳内で思い描いただけなのに、物理的に心臓が速く動くという事です。
「気のせいで体に変化が起こるはずがない」と思っていた方は、 今あなたの体に起きた変化を、もう一度振り返ってみてください。

プラセボ効果の強さを示す事例

ひとつだけ、事例を紹介します。
こ れ は 、 あるイタリアの研究者たちの実験なんですけれども、心臓疾患に「アテノロール」という薬を処方された、96 人の男性に
対する追跡調査です。この 96 人は、二つのグループに分けられました。一つ目の A グループは、その薬が何なのかということを 知らされずに「これを飲んでください」と言われて薬を処方されました。もう一つの B グループは「この薬を飲むと勃起不全が起こるかもしれない」と伝えられて薬を処方されました。その結果どうなったと思いますか?
A グループ(何の薬を処方されたか分からなかったグループ)は、 勃起不全が実際に起きたのは 3.1% でした。
B グループ(『勃起不全が起こるかもしれない』と言われたグループ)は、実際に勃起不全が起きたのは 31.2% でした。 10 倍なんですよ。
まったく同じ薬を飲んでいるにも関わらず、心の持ちようだけで、10倍も副作用の発症率が変わるっていうことなんです。
もっと言えば、A グループの 3.1% も、「何を飲んでいるか分からない」という不安な気持ちから来るプラセボ効果かもしれません。

心の副作用は気にしないのが一番

「フィナステリドを服用して、勃起不全・男性機能の低下が起きたんだ 」っていう方、いるかもしれません。でもその方たちに聞きたいんですけれども、フィナステリド飲む時に、インターネットで、 副作用の情報を見ませんでしたか? あるいはお医者さんから処方された時に、「男性機能低下が起こるかもしれませんよ」っていう情報を聞きませんでしたか? それを事前に聞いてしまうと、心がどうしてもそっちに行ってしまっ て、実際に起こるはずがない副作用が「気のせい」で発症してしまうっていうことが、あるんです。

だから僕は最初の動画で、あえて副作用について触れなかったんです。なぜなら、副作用について話してしまうと「副作用が起こるのかもしれないなー...、起こるのかもしれないなー...」って思いながらフィナステリドを飲むことになるので、プラセボ効果で副 作用が起きてしまうという可能性があるからです。
だから、やるんだったら今回みたいに徹底的に、副作用について 「大丈夫だよ」っていうことを伝えるための動画を作りたかったっていう事があって、あえて触れませんでした。
そしてこのプラセボ効果というのは、主観的な症状、例えば痛み であるとか男性機能低とかですね。こういったものに強い影響が あると言われています。じゃあうつ病はどうなのか?って言ったら、「もろ主観」じゃないですか。心の影響が大きいというか、もう 直接心の病気ですから。だから、この男性機能低下とうつ病って いう二つの副作用については、僕は気のせいだと思うので、あま
り意識しすぎないことが重要だと思います。